開催趣旨

私たちは、オープンダイアローグ に興味関心のある当事者、一般の方、そして専門職の方が、オープンダイアローグ について気軽に学んだり、実践練習したり、興味がある者同士で交流したりできる機会をつくるため、このたび「オープンダイアローグ・カレッジ(以下、ODカレッジ)」を開校することに致しました。

ODカレッジでは、オープンダイアローグについて、多様な方から、多角的に学ぶことを目的としています。
オープンダイアローグ以外の分野についても学ぶことで、より広い視野でオープンダイアローグを学ぶことができる機会を設けております。

また、ひとりではなかなか練習できないオープンダイアローグを、みんなで練習する場も設けております。
オープンダイアローグに興味関心のある同じ地域の人と出会うチャンスも、交流会として開催いたします。

4月5日(水)の開校記念講義、オープンダイアローグ・カレッジ第1回では、『オープンダイアローグとは何か 』や『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ 』著者の斎藤環さん、日本にファシリテーションを紹介した『ファシリテーション革命 』『学び合う場のつくり方』など著者多数の中野民夫さんをお招きし、オープンダイアローグ の黎明期、導入のポイントやこれからにおいて何が大切なのかをお話して頂きます。

オープンダイアローグ・カレッジでは、双方向の学び合いを大事にしておりますが、参加人数を多く受け付けるため、すべての質問や疑問にこたえることは難しいかもしれませんが、チャット欄などを活用して、皆様の声を聞く機会をつくりたいと考えています。
基本的にブレイクアウトルームは開きませんので、耳だけ参加という形でもご参加いただけます。
よかったら是非ご参加ください!

前期講座日程

●4月5日(水) 斎藤環さん×中野民夫さん 
「オープンダイアローグ のこれまでとこれから」

●5月9日(火) りすにんぐファーム 
「早期ダイアローグ、未来語りのダイアローグ、オープンダイアローグの学校現場での活用&経験専門家から見たオープンダイアローグの実践」

●6月6日(火) 向後善之さん×久保田健司さん 
「トラウマとオープンダイアローグ」  

●7月4日(火) 国重浩一さん 
「ナラティヴ・セラピーにおける聴き方の姿勢」

●8月1日(火) 鈴木由子さん×垣内芳文さん 
「Tグループとは?グループの関わりから学ぶ『場づくり』で大切にしていること」

●9月5日(火) 本山智敬さん 
「PCA(パーソンセンタード・アプローチ)とオープンダイアローグ 」

開催概要

日時

①ODカレッジ すべて20時〜22時、アーカイブ(録画記録)あり
4月5日(水)、5月9日(火)、6月6日(火)、7月4日(火)、8月1日(火)、9月5日(火)

②OD練習会 毎月第3火曜日20時~22時 
4月18日(火)、5月16日(火)、6月20日(火)、7月18日(火)、8月29日(火)※お盆のため第5火曜、9月19日(火)

③OD交流会 5月30日(火)20時~22時

※すべて参加は任意になります。ご都合のあうときに、どうぞいらしてください。

参加費

●リアルタイム参加チケット 半年分(6回講義+6回練習会+1回交流会)
FLAT応援チケット 2万円      
一般チケット 1.5万円          
当事者・家族・学割チケット 7千円

※アーカイブ(録画記録)は残しますので、当日のご参加が難しい方も申し込み可能です。 
※単発での申込は行っておりません。予めご了承ください。
※「当事者」は病気の診断を受けている必要はありません。生きづらさの当事者、などご自身で判断して頂いて大丈夫です。
※「応援チケット」「寄付チケット」は、金銭的理由により講座に参加できない人を減らすために設けた「当事者チケット」を応援するため、またFLATの活動を応援するためのチケットとなっております。応援していただけると大変嬉しいです。

●アーカイブ(録画記録のみ)チケット(6回講義アーカイブのみ)
・応援チケット 1.5万円      
・一般チケット 1万円            
・当事者・家族・学割チケット  5千円 

●寄付チケット ご支援いただける方は寄付も1口3千円にて承っております
※寄付チケットのみでは、リアルタイム参加もアーカイブ視聴もできません

定員

300名(リアルタイム参加150名、アーカイブ参加150名)
※先着順となります。定員に達し次第、受付を締め切らせて頂きます。

参加方法

zoomを利用します。

主催・問い合わせ先

一般社団法人オープンダイアローグ・アプローチ研究会FLAT

講座の紹介

講師プロフィール

●斎藤環さん

精神科医で筑波大学医学医療系社会精神保健学・教授。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン共同代表。『やってみたくなるオープンダイアローグ』(共著)、『オープンダイアローグとは何か』(著・訳)、『開かれた対話と未来』(訳)、ほか多数の著書を出しておられます。

● 中野民夫さん

ワークショップ企画プロデューサー。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授を3月に定年退職。博報堂在職中に、休職しカリフォルニア統合学研究所の組織開発・変革学科で学ぶ。参加体験型ワークショップのパイアニアで、ファシリテーション普及活動によって知られる。主著に『ワークショップ』『ファシリテーション革命』(共に岩波書店)、など多数

●戸田周公さん

オープンダイアローグ・トレーニング基礎コース第二期生修了 2019年度AD(アンティシペーション・ダイアローグ)ファシリテーター認定コース修了 りすにんぐファーム代表、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー 公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士

● 向後善之さん

神奈川県に生まれる。石油会社での会社員生活の後、渡米。CII S(カリフォルニア統合学大学院)では、 統合カウンセリング専攻。大学院修了後、 ベイエリアでインターンカウンセラーとして働く。帰国後は、 カウンセラーとして働くとともに、大学・ 大学院で臨床心理学を教える。現在、 東京恵比寿のハートコンシェルジュ(株)でカウンセラー。 著書に『パワーオブダンス』(コスモスライブラリー)『 人間関係のレッスン』(講談社現代新書)『 カウンセラーへの長い旅 四十歳からのアメリカ留学』(コスモスライブラリー)他。

●久保田健司さん

臨床心理士。 アライアント国際大学カリフォルニア臨床心理大学院日本プログラ ム修了。 医療と福祉支援が必要な生活困難者を支援する仕組みづくり・ 地域づくりをめざすハウジングファースト東京プロジェクトに参画 。公立学校でのスクールカウンセラー、大学での学生相談、 貧困の子ども支援における心理アドバイザーなどに従事。現在、 東京の個人オフィスにてカウンセラーとして活動中。

●国重浩一さん

1964 年、東京都墨田区生まれ。ニュージーランド、ワイカト大学カウンセリング大学院修了。日本臨床心理士、ニュージーランド、カウンセラー協会員。鹿児島県スクールカウンセラー、東日本大震災時の宮城県緊急派遣カウンセラーなどを経て、2013年からニュージーランドに在住。
同年に移民や難民に対する心理援助を提供するための現地NPO 法人ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランドを立ち上げる。2019 年には東京に一般社団法人ナラテイヴ実践協働研究センターの立ち上げに参加。

著書に、『ナラテイヴ・セラピーの会話術」(金子書房)、『震災被災地で心理援助職に何ができるのか?」(編著、ratik)、『どもる子どもとの対話』(共著、金子書房)、 『ライフデザイン・カウンセリングの入門から実践へ』(編著、遠見書房)『ナラテイヴ・セラピーのダイアログ』(編著、北大路書房)、『ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BOOKⅠ』(北大路書房)、『もう一度カウンセリング入門』(日本評論社)。

●鈴木由子さん

一般社団法人 日本体験学習研究所(JIEL) 研究員(2023年3月末日)AMBOS代表 看護師
2006年南山大学大学院にて教育ファシリテーション専攻を修了、看護師の経験を生かし、看護・福祉領域を中心とした教育や活動を行っている。また、自分らしく生きるということや、感情とニーズを大切にしながら自分も相手も尊重したコミュニケーションや対話型アプローチを用いた研修を実施。JIELでは、2015年よりTグループなどの運営に携わっている。その他、性暴力被害者支援看護師の資格を取得。

●垣内芳文さん

Smile-Action Management
組織の体験学習ファシリテーター/中小企業診断士
OA機器メーカーでIT営業、経営コンサルティング会社で経営コンサルタント業に従事したのち中小企業診断士として独立。
現在は組織の体験学習を支援するファシリテーターとして、中小企業診断士として、ラボラトリ方式の体験学習をベースとした経営・組織支援でイキイキした組織づくりとビジネス的な成果の両面を支援している。
日本体験学習研究所(JIEL)では、Tグループトレーナーをはじめとしたラボラトリー方式の体験学習の講座を担当し、「体験から学ぶとは?」を探求してきた。
現場では組織にある語り(ナラティヴ)に働きかけるナラティヴ・アプローチ、とりわけAI(Appreciative Inquiry)アプローチとLEGO® SERIOUS PLAY®メソッドなど一人ひとりのクリエイティビティを活かす方法を掛け合わせ、企業に活力と成果をもたらす組織づくりをクライアントとともに探求している。

●本山智敬さん

福岡大学人文学部教育・臨床心理学科准教授
臨床心理士、公認心理師。ロジャーズのパーソンセンタード・アプローチに基づく個人カウンセリングやグループ・アプローチの実践と研究の他、精神科病院での心理面接、中学校・高等学校での仲間づくりのグループワークなどの実践も行っている。

著書に『ロジャーズの中核三条件 一致・受容・共感的理解 カウンセリングの本質を考える(三分冊)』共編著(創元社, 2015年)、『エンカウンター・グループの新展開 自己理解を深め他者とつながるパーソンセンタード・アプローチ』共編著(木立の文庫, 2020年)など。